バス旅行 大和葛城北部の史跡を訪ねる
5月25日(土)バス旅行 大和葛城北部の史跡を訪ねる
行先:奈良県香芝市、北葛城郡(塚口・中司先生帯同)
蛍池駅前am8:00=香芝SA=香芝IC=武烈天皇陵古墳=平野塚穴山古墳=顕宗天皇陵古墳=昼食(日本料理「やまもと」)=牧野古墳=巣山古墳=久度古墳群=狐井城山古墳・狐井稲荷古墳=千股池・腰折田=香芝IC=蛍池駅前18:50頃
謎の豪族葛城氏・敏達天皇系の忍坂王家にかかわる史跡を中心に見学します。
武烈陵、平野塚穴山古墳、尼寺廃寺、顕宗陵、牧野古墳、巣山古墳、久度古墳群、阿日寺、狐井城山古墳などを巡ります。特に平野塚穴山古墳、巨石で有名な牧野古墳は石室を開扉し、内部に入ります。ボケ封じで有名な阿日寺、相撲発祥の地腰折田二上山展望の絶景ポイント千股池を巡ります。
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平野塚穴山古墳の謎 -被葬者は茅渟王か?- 塚口義信
今から41年前の昭和47(1972)年3月、日本中の人たちがその美しさに驚き、そして歓喜の声をあげた、ある出来事がありました。それは、高松塚古墳 (奈良県高市郡明日香村)の発掘による極彩色壁画の発見です。人びとは、この"世紀の大発見"に、われさきにと飛鳥に駆けつけ、日本中が興奮の渦に巻き込まれました。
しかし、わが香芝市に、この高松塚古墳と比較しても決して遜色のないすばらしい古墳のあることを知る人は意外に少ないようです。それは、平野字塚ノ段に所在する、平野塚穴古墳です。この古墳は壁画は描かれておりませんでしたが、その被葬者は高松塚古墳よりもさらにランクの高い人であったことが推測されます。たとえば棺ひとつを例にとってみても、高松塚古墳のそれが漆塗木棺(木に漆を塗って作った棺で、木芯乾漆棺ともいいます)であるのに対し、平野塚穴山古墳のそれは、当時において最高級の棺といわれる夾紵棺(きょうちょかん 布を漆ではり固めて作った棺)です。ではいったいその夾紵棺の主はだれだったのでしょうか。
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